更年期障害をやわらげる食材や栄養成分があります

お悩み別

女性の悩みで多い更年期障害。

今は、若い人にも起こる場合があるのはご存じですか。

今回は、そんな更年期障害についての予防や緩和する方法をご紹介します。

更年期障害とは

更年期とは、女性の場合は閉経を挟んで10年間のことで、日常生活で支障をきたすほどの重い症状が現れる状態を更年期障害といいます。
主な症状は、
・のぼせ、めまい、動悸などの自律神経失調症。
・怒りっぽい、抑うつなどの精神症状。
・関節痛、皮膚の乾燥といったそのほかの症状。
に分類されます。

この時期、女性ホルモンの一種エストロゲンが急速に減少し、ホルモンのバランスが悪くなります。
すると、ホルモンの分泌をコントロールする自律神経も乱れやすくなり、自律神経失調症のような症状が起こります。
これが更年期障害です。

また、エストロゲンにはカルシウムの吸収を助ける働きや、血中コレステロール値を正常化する働きがあります。
そのため、更年期では骨量が減少し、生活習慣病のリスクも高まります。
更年期の女性すべてに骨密度の低下、血中コレステロールの増加が起こりやすいので注意が必要です。

更年期障害は、すべての女性に現れるわけではありません。
症状の種類や程度も人によって違います。
体質や性格、人間関係によるストレスなど、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。

ちなみに男性も30歳以降、男性ホルモンのテストステロンが減少を始めて、40代後半以降に更年期障害が起こることがあります。
頻度は少ないですが、その場合は疲労感やうつ症状、筋肉痛などの症状が現れます。

更年期障害の対策とは

対策として、女性ホルモンに似た作用のある成分を摂取することがポイントです。
大豆に含まれるポリフェノールの一種、イソフラボンにはエストロゲンと似た作用があります。
そのため、豆腐や納豆などの大豆製品は、更年期の症状を緩和し、コレステロール増加の予防が期待できます。
また、女性ホルモンの減少によって、肥満や骨粗しょう症のリスクも高まりますので、摂取エネルギー量に気をつけながらカルシウムを摂りましょう。

男性の更年期障害には、亜鉛が効果的とされています。
亜鉛には、精巣機能を高める作用がありテストステロンの分泌を促進すると考えられています。
そのほか、脂質異常症や骨粗しょう症を予防する食事を心がけることも大切です。
また、ビタミンD・Eやナイアシン、ムチンなどを摂るとよいでしょう。

症状を緩和・予防する食事法

まずは、バランスの良い食事を心がけましょう。
次に脂質や糖質は控えめにしましょう。
主食を玄米にする、主菜に大豆を使うなど、食物繊維を増やすほか、よく噛む食品を使い満足感を出す工夫も良いでしょう。
ただし、やせすぎると骨粗しょう症のリスクが高まるので注意が必要です。

骨粗しょう症の予防のために、カルシウムやビタミンDを摂りましょう。
カルシウムは、牛乳・乳製品。ビタミンDは、サケ、キノコ類などが手軽です。

オススメの食材

・玄米・・・精白米よりも食物繊維をたっぷり補給できます。ビタミンB1も豊富です。
・納豆・・・イソフラボンのほか、カルシウムを骨に沈着させるビタミンKも豊富です。
・豆腐・・・エストロゲンに似た作用のあるイソフラボンがたっぷりです。
・カキ・・・低脂質で亜鉛たっぷりです。セレンや鉄なども豊富に含みます。
・牛乳・・・カルシウムのほか、カリウム、リン、マグネシウムなどミネラルの宝庫です。
・緑茶・・・旨み成分のテアニンに、精神安定作用があるといわれています。
・アジ・イワシ・・・コレステロール値を抑える作用があるとされるEPAがとれます。
・海藻・・・多く含まれる水溶性食物繊維がコレステロールの吸収を阻害します。

いかがでしたか?
更年期障害でお悩みの方も、これからの自分に気をつけたい方も、食材を意識するだけでも予防や緩和になるので、ぜひお役立ちいただければ嬉しいです。

みなさんが健康でありますように愛を込めて…

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